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名盤『アフリカン・ピアノ』と原点アフリカ。
アブドゥーラ・イブラヒムは、かつて「ダラー・ブランド」の名で知られた南アフリカ出
身のピアニスト。彼は1934年にケープタウンで生まれますが、1960年代、ミュージシャンと
してのチャンスを求めてスイスに渡った際にデューク・エリントンに見い出され、1969年に
発表したソロアルバム『アフリカン・ピアノ』によってジャズ界に確固たる地位を築きました。
1970年代にはイスラム教に改宗し、イスラム名アブドゥーラ・イブラヒムを名のるように
なりますが、アパルトヘイト体制が厳しい南アフリカを離れざるを得なくなり、ニューヨー
クに拠点を移します。その頃から作品はいっそうオリジナリティの強いものになってゆきます。
エリントンやモンクの系譜を受け継ぎながらも、祖国南アフリカの色彩を強め、シンプル
でありながらも複雑な思考性を秘めるメロディとハーモニー。それらは『Ode to Duke
Ellington』や『African Marketplace』など、数々のアルバムで味わうことができます。
心のふるさと、京都へふたたび!
近年もケープタウンやドイツを拠点に欧米、アフリカ各地を行き来しながら、コンサート
やアルバム制作など精力的な活動を繰り広げるアブドゥーラですが、日本にもたびたび訪れ
日本文化にも深く傾倒しています。そんな彼が京都・上賀茂神社でのコンサートを初めて実
現させたのは2003年10月のこと。「光に包まれて演奏した」「素晴らしい体験」と自ら興奮
して語るほどの名演を披露してくれました。
その感動を再び、ということで2006年秋に2回目のコンサートが実現。そしてアフリカで
のワールドカップ開催の今年2010年、再度、彼のリクエストに応える形で3度目のコンサー
トを企画する運びとなりました。
崇高な空気のなか、比類なき美しいピアノの響きに身を浸してください。
長い間、世界各国、さまざまな土地で演奏してきたが、京都(上賀茂神社)での体験は、
いつも間違いなく最高のものだ。身も心も清められ、私は完全に音楽に没入する。そしてこ
のステージを実現してくれる人々の格別の愛と共感、思いやり。彼らの笑顔の中で、私はま
るで故郷に帰ったかのような安らぎと感動を覚えるのだ。 Abdullah Ibrahim
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